第1回担当者会議

10.収益性について

[ 概 要 ]
1.「農業所得」について
 農業所得は収益性を見る上で、誰もがまず考える重要な指標です。言うまでもなく農業所得は、粗収益から経営費を差し引いたもので、いわゆる農業経営による「農家手取り金額」であります。
これは、家族労働、自己資本、自作地の三つに対する報酬です。家計の充足を目指す段階での経営では、この農業所得をいかに拡大するかが目標となります。

 またこの場合、粗収益に対する所得の割合を「所得率」<式1>とした指標として利用していることは誰もが知っていることです。経営内容により、また作目により異なりますが、平成20年度の県の農業診断指標による主な作目の所得率は<表1>の通りになっています。

2.「農業資本利潤」について
 最近では、家族労働力を主体にしながら農業への資本利潤率を意識する経営も出てきています。
いわゆる、装備した施設や機械等の投下資本がどれ位の収益性につながっているかを見る指標です。家族経営に企業センスを持ち込んで、企業的経営へと脱皮を目指す経営にとって、資本利潤率が重要な診断指標になってきます。

 この指標はどうして計算するかと言うと、純収益(利潤)を経営に投下した自己資本額額で割った農業資本利潤率で見るということです。この率が農外投資の利回り率を上回りたいものです。
県の経営診断指標でも、これに近いものとして、千円当たりの資本利回り(生産性)の指標を出しています。(<表1>を参照)計算式は<式2>の通りです)

3.コスト対価比について
 収益性とは、簡単に言えば「儲けの割合がどうか」ということです。儲けの割合を知るには、販売価格(粗収入)とコストを対比することで知ることができます。
 これは、単位当たりの販売価格を、これを生産するための全参入生産費で割って求めるもので、少々難しく言うと「コスト対価比」<式3>と呼ばれるものです。
 この値が1を越えれば、農企業利潤を生み出し、逆に1未満に留まれば原価割れとなり損失を出すことになります。