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第1回担当者会議

8.経営診断(所得追求の視点・比較診断の視点)について

[ 用語の意味・背景 ]
経営診断・分析を行う上での視点として、①所得追求の視点、②比較診断の視点、③企業的経営診断の視点、の三視点について考えておくことが大切です。

ここでは、①所得追求の視点、②比較診断の視点についての話しです。

[ 概 要 ]
1.所得追求の視点
 経営診断は経営改善に直接繋がるものではなくてはなりません。そうなると、さし当たり所得の追求になります。所得を追求するには、基本的に次の三点をいかに追求するかにかかっています。
 ①生産物単位当たり販売アップを図る。
 ②生産物単位当たりのコストダウンを図る。
 ③生産物の全体の生産量の拡大を図る。
 ここで注意することは、この三点の改善に向かい、どんな技術的課題を解決すればその成果に繋がるか、の技術的解決ポイントを押さえるセンスが求められてきます。

2.比較診断の視点
 経営診断の視点は、自らの経営成績を当初の計画や他の数値と比較することから始まります。
比較する方法は次の三点があります。

 ①経営間比較
自己の経営を他の似ている経営や作目の同一期間についての成績と比較する方法です。

 ②基準比較
国、県、農協等が作成したモデル経営基準と比較する方法です。

 ③年次間比較
自己の経営の前年、あるいは数年間の成績と比較する方法です。時系列比較とも言われます。

 以上の三つの比較診断の方法、目的に応じて活用していきますが、この中でも③の方法により、前年の成績や、年の初めに計画した目標値と比較診断して次年への反省、計画につなげる診断の活用が大切です。